2024年4月から新紙幣の使用が開始されますね。
新紙幣ということで肖像画のモデルとなった人物も各紙幣でそれぞれ下記のように変更となります。
1000円札は野口英世さんから北里柴三郎さん
5000円札は樋口一葉さんから津田梅子さん
10000円札は福沢諭吉さんから渋沢栄一さん
中でも、新一万円札のモデルとなる渋沢栄一さんの人となりや考え方を知るために今回は渋沢栄一さんが記した「論語と算盤」という本を読んだので簡単に感想を書いていきたいと思います。
渋沢栄一について
本の内容に移る前に渋沢栄一がどのような人物なのかについて私が知っていることを簡単に書いていきます。
渋沢栄一は明治から大正にかけて生きた実業家で「日本資本主義の父」と呼ばれています。
その通り名の通り、渋沢栄一は現在でも日本を支えている企業の多くの立ち上げに関わっています。
- 帝国ホテル
- 明治神宮
渋沢栄一は過去の偉人、特に徳川家康や孔子の考え方を自身の生き方にふんだんに取り入れていました。その中でも孔子の書いた論語に傾倒しており、日本の経済に論語の考えを結びつけた考え方を持っていました。
概要(どんな本なのか)
渋沢栄一が講演などではなした内容を本としてまとめたものとなります。
実業家として利益の追求をすることにおいて、道徳心を忘れず常に日本、ひいては世界全体における最適を考えるべきということが繰り返し記載されています。
感想
まず、普段小説しか読まない自分にとっても読みやすい本だった。
基本的に渋沢栄一の日記のような文体であったため小難しいことがあまり書かれていなかったことが読みやすさに繋がっているのかなと思います。
本の内容に関して言えば、渋沢栄一の決して驕らず常に社会全体の最適を考えている姿に感動下と共に、驕らないからこそ学習を止めない姿に触発されました。
自身の今に精一杯な自分にはかなり刺さる考え方で、自身の考え方、心の持ちようを変えるきっかけとなりうる本でした。
当時商人にとっては不要とされていた武士道の精神を実業に取り入れる考え方も非常に素敵で、視野を広く持ち、全ての事柄の可能性を見捨てないことの大切さを学んだ気がします。
印象に残った言葉
「孝行は強制させるべきではない」
良く親孝行という言葉を耳にしますが、親が子供に対して孝行をするように働きかけてはいけないということです。親がそのような態度をとると子供は必ず反発し不孝者になってしまう可能性が高いようです。
「お金とは大切にすべきものであり同時に軽蔑すべきものである」
お金を大切にするということをひたすらケチになることと勘違いしないことが大事ですね。
感想は以上です。
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